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14 じいさん、夏休みの出来事をダイと話す

작가: satomi
last update 최신 업데이트: 2025-07-03 09:13:26

 2か月近い夏休み。長いなぁ……。

 バイトのノルマは日々余裕でこなし、所謂お姉さまより仕事できるのでは?というような気もする。

 夏休み明け

「ごろーっち、学食行こーぜ!」といつものように現れた。

「なぁなぁ、ごろーっちは夏休み何してたんだ?もう俺からのLIME既読スルーして、俺寂しかったんだから!」

 私はダイが寂しくてもなんとも思わない。しかし、礼儀として夏休みはバイトをして収入を得たと伝えた。

「えー?マジ?ごろーっち、2か月でそんなに稼いだの?……まさか体を売って……」

 何を馬鹿なことを。流石に馬鹿だ。

「事務のバイトだ。お前こそ、何をして長い夏休みを過ごしたんだ?」

 あまりダイに興味はないが。

「さっすがー。よくぞ聞いてくれたごろーっち。車の免許取るの頑張ってた」

 ああ、座学が苦手だったんだな……。期間あったのにそれだけか?

「それだけ?バイトとかは?」

「俺は二足の草鞋ムリー」と答えられた。無理そうだな。

 とすると、あの長い夏休みずっと車の免許にかけてたのか。ある意味不憫……。私も免許あったはずだが、写真がじーさんだし、今は戸籍が微妙だしなぁ。

「ダイは技術得意そうだな。でもそこらを走るのはやめとけ。なんか危ない気がする。暴走する気が……」

「えー?若気の至りじゃダメ?」

「ダメに決まっているだろ!目指せゴールド免許だ」

「つまんなーい」

「うるさいなぁ、つまるつまんないの問題ではない。わかれ」

 虎太朗は大丈夫かな?ダイは正直どうでもいいが、虎太朗が心配ー。

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  • 死にかけの爺さんが『18歳よ、もう一度』   15 ダイ、じいさんを羨ましがる。

      Side ダイ ごろーっちは贅沢だ。 イケメンで頭もいいのに、昔の女一筋で若いのに先を見ない。 合コンに行けばさぞかしモテるだろうなぁ。おそらく一人勝ち。……俺、完全負けるから一緒に行きたくないな。やだっ! 車の免許だって一緒に取りに行きたかったのに、LIME既読スルーだし、俺は寂しかった……。 男なら車運転してナンボって感じするのになぁ。 あ、免許証の写真はかっこいいし、座学も技術もパーフェクトってごろーっちと一緒に免許取りに行かなくてよかったかもなぁ。女の視線は全部ごろーっちにいってしまう。俺が引き立て役に……。 そんななのになぁ、ごろーっちに弱点とかないのかなぁ? 完璧人間だと俺は思う。 あ、説教臭いのNGかな?それを引いてもなー。 本人が無自覚なのがまた罪だよなぁ。 スポーツはどうだろう? してるとこ見たことないなぁ。 でも、体型はいいんだよなぁ。無駄なゼイ肉はなく、シュッと細マッチョ? 「お前は変態なのか?」って言って、見せてくんないけど腹筋割れてそう。いいなぁ。  昔の彼女がすごい美人だったかもしれないけど、今を楽しんだりしないのかなぁ? ストイックを越えて、不健康だと思うのは俺だけなんだろうか……? あーあ、羨ましいなぁ。いいなぁ。 

  • 死にかけの爺さんが『18歳よ、もう一度』   14 じいさん、夏休みの出来事をダイと話す

     2か月近い夏休み。長いなぁ……。 バイトのノルマは日々余裕でこなし、所謂お姉さまより仕事できるのでは?というような気もする。 夏休み明け「ごろーっち、学食行こーぜ!」といつものように現れた。「なぁなぁ、ごろーっちは夏休み何してたんだ?もう俺からのLIME既読スルーして、俺寂しかったんだから!」 私はダイが寂しくてもなんとも思わない。しかし、礼儀として夏休みはバイトをして収入を得たと伝えた。「えー?マジ?ごろーっち、2か月でそんなに稼いだの?……まさか体を売って……」 何を馬鹿なことを。流石に馬鹿だ。「事務のバイトだ。お前こそ、何をして長い夏休みを過ごしたんだ?」 あまりダイに興味はないが。「さっすがー。よくぞ聞いてくれたごろーっち。車の免許取るの頑張ってた」 ああ、座学が苦手だったんだな……。期間あったのにそれだけか?「それだけ?バイトとかは?」「俺は二足の草鞋ムリー」と答えられた。無理そうだな。 とすると、あの長い夏休みずっと車の免許にかけてたのか。ある意味不憫……。私も免許あったはずだが、写真がじーさんだし、今は戸籍が微妙だしなぁ。「ダイは技術得意そうだな。でもそこらを走るのはやめとけ。なんか危ない気がする。暴走する気が……」「えー?若気の至りじゃダメ?」「ダメに決まっているだろ!目指せゴールド免許だ」「つまんなーい」「うるさいなぁ、つまるつまんないの問題ではない。わかれ」 虎太朗は大丈夫かな?ダイは正直どうでもいいが、虎太朗が心配ー。

  • 死にかけの爺さんが『18歳よ、もう一度』   13 じいさん、バイトをする。

     大学の夏休みは長い。私は息子の家に居る。 息子にもその嫁にも「アルバイトをしたら?」と言われた。 “あるばいと”とはっと、すまほもだいぶうまく使えるようになってきたと自負している。 ダイからのLIMEはくだらない話題が多いので“既読スルー”というやつをしている。「親父はパソコン使えるだろう?」 そういえば、昔やってた気がする。昔の技術で大丈夫だろうか?「事務系のバイトすれば?俺が斡旋しよう」 息子の上から目線がちょっと腹立つ。 さてバイトの初日 女子社員の品定めをするような視線を感じた。「佐藤悟朗と申します。大学1年でバイト初めてです。若輩者ですがよろしくお願いします」 きゃー、お姉さんが手取り足取り教えちゃうー!というような声が上がった。男性社員は白けている。私だって元はサラリーマンだしなぁ。 そういえば……この会社って……息子の会社じゃ?あの青二才が社長ってちょっと笑えるな。 事務系の仕事……。打ち込みかぁ。 パソコンの電源どこだ?取って食われそうなお姉さんに教えを乞う事になる。あ、男性社員に聞けばいいのか。 私は、電源から打ち込み画面にいけばこっちのもの。打ち込みはドーンと与えられた分はすぐに終わった。 息子よ……記憶違いは罪だ。私が使っていたのはパソコンではなくワープロだ。

  • 死にかけの爺さんが『18歳よ、もう一度』   12 じいさん、成績表を受け取る。

     はぁ、この間の墓参りで久しぶりにばーさんに話しかけたなぁ。大学は忙しすぎて考える暇もなかったからなぁ。「おはよー、ごろーっち!」とダイが現れた。 だから、昼だから“こんにちは”だろう?「ごろーっち、よくわかってないかもだけど、今日で前期終了だぜ?ごろーっちに会えなくなる夏休みさみしー!」 私はさみしくない。「成績表は、学生証でプリントアウトされるみたいだね。いやー機械化ー。それはいいんだけど、ごろーっち機械の操作苦手じゃん。だから一緒に行こうと思って」 女に誘われるよりいい。どうせ学食も行くんだろうから私は了承した。「あれ?」とダイは言った。 レシートのような成績表が短い!「ダイ、お前はろくに講義に出てないだろう。そして何だ?ほぼギリギリで単位を取っているではないか!綱渡りか?」「ごろーっちはどうなの?」「私か?」と、ダイとは違うタスキのような成績表を見せた。「ごろーっち、マジで?成績もチョーいいじゃん。こんなに長い成績表なのに」 お前と一緒にするなよ。私は学費(病院に払って頂いている)を一円たりとも無駄にはしたくない。 そんな思いで日夜勉学に励んでいるのだ。 昼から登校するようなお前と一緒にされるのは心外だ。墓参りの際に会った、親御さんにも申し訳ないだろう?「ごろーっち、学食行こーぜ」 やっぱりな……。

  • 死にかけの爺さんが『18歳よ、もう一度』   11 ダイ、じいさんと出会ったことを喜ぶ

     Side ダイ 大学デビューの俺は、正直マジでこの私大の事を調べつくし、流行も調べつくし、ミスター私大も狙っていた。 しかし、まさかのことが起こるとは……。 入学式、誰もが2度見をしてしまうようなイケメンが現れた。内心というか俺の頭に浮かんだのはRPGの敵出現画面。『チョウ ガ ツクホド ノ イケメン ガ アラワレタ』だ。 ここは敵として接するのではなく、付きまとうのが吉であろうと俺は思った。イケメンの周りには美女が集まる……と。 しかし、こいつはことごとく俺を裏切る。“自分は死んだ女一筋で他の女に興味はない”と。 イケメンだから合コン三昧と踏んだんだが合コンにはいかないし、まぁ死んだ女一筋だからナットクだが、スマホは持ってないし。 講義は朝から晩まで。食事は残さず食べるように言われた。基本的に説教臭い。俺が説教されやすいのか? それにしても予想外。予定外だったなぁ。 そんなんだから俺は彼に付きまとうんだけど。面白いじゃん。イマドキそんなキャラ。 スマホは持つことにしたみたいだけど、使い方がわからないらしくて俺に使い方を聞いてきたり、俺の想像の斜め上を行くなぁ。 イケメンはなんでもできるイメージだったけど、総崩れ。 でもだからこそ一緒にいて楽しいと思う。

  • 死にかけの爺さんが『18歳よ、もう一度』   10 じいさん、墓参りをする。

     今日は家族総出で墓参りだ。 なぜだ。虎太朗がいない!大学で“論文発表”らしい。 理系なのか?比べたくないが、ダイとは月とスッポンだな。 ばーさん、私はなぜか若返って(体が)元気してるから心配無用だ。この間、大学でばーさんとのこと聞かれて答えた。ダメだったか?嫌だったか?私はちょっと誇らしかった。恥ずかしくもあったんだがな。 大学で私はイケメンという二枚目らしいが、ずっとばーさん一筋だ。心配せずにいつか私がそっちに行くのを待っててほしい。 などと久しぶりの語らいをした。私は満足。 ふと、隣の墓石を見た『柊家代々之墓』とある。嫌な予感……。「ごろーっち!いやだ、きぐぅ」 嫌なら話しかけるな。面倒だから。「親戚の墓参りは当然だろう?そんなお前も家の墓参りだろう?」「あらあら男前ね。うちのダイがお世話になっています」 本当にな……。「こちらこそ。初めまして友人の佐藤悟朗と申します。本日は親戚の墓参りで来ています」「ダイ、ずいぶんしっかりした友人いるのね。お母さん安心したわ」 まぁ、大学でびゅーならなぁ……。 せっかく久々にばーさんとの語らいを楽しんだというのに、ダイとの会ったことでなんだかなぁ。 ばーさん、大学というところにはダイという男のような輩もいるのだ。 昔は帝国大学といって難関大学・エリートという代名詞のようなものだったのに、随分変わったものだよなぁ。

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